バイクの「軸」を意識しよう 【その7】
運動・回転する物体には、その軸(中心軸)があります。
「独楽(こま)」がわかりやすいですね。
スポーツや武道でも、体軸の重要性が言われていますが、バイクも同じ。
コーナーで傾いていくバイクにも、軸(ロールの中心軸)があり、
その軸を中心(基準)に傾いていきます。
では、バイクの軸(=ロールの中心軸)とは、どこでしょうか?
まず、後輪(リアタイヤ)の接地点。
バイクが曲がるのも、後輪が基準となります。
次に、バイクで一番重い所はどこでしょう?
エンジンですね。 特に、クランクシャフト。
走行中のエンジンは、1分間に何千回転もしているのですから、
クランク軸は、ものすごい重力を発生しています。
この、後輪(リアタイヤ)の接地点とクランク軸を結んだ線を、
前方に伸ばすと、ステアリングヘッドに行きつきます。
(ステアリングヘッドは、ハンドルが左右に動く場所)
後輪(リアタイヤ)の接地点、クランク軸、ステアリングヘッドを
結んだ線が、バイクの中心軸(ロールの中心軸)です。
コーナーでバイクは、この軸を基準して傾いていきます。
(勢いよく回って「こま」の、その軸がブレていないイメージ)
前輪と後輪の接地点を結んだ線ではありません。
(前輪は後輪の傾きにバランスするように舵角がつきます)
バイクの軸は、後輪の接地点から前方の斜め上に、上がっている線です。
もっとわかりやすく言えば、
魔女がホウキに跨っている、あの姿です。
イメージトレーニングでも、バイク軸(ロールの中心軸)を意識してみてください。
勿論走行中は、不注意にならない安全の範囲内で。
前輪が後輪につられて、後輪の外側をトレースするイメージを意識すると、
だんだんと、バイクの挙動が自分の身体の動きのように感じられるようになってきます。
それは、どんどん上手くなってきている証拠です。
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